2020年2月第4週(2020年9週)終了時点のポートフォリオです。
ポートフォリオ
今週は新型コロナウイルスが株式市場で懸念された影響で、前週比 -14.4%の大きな下げとなりました。
2020年の収支は年初来で -9.5%となり、トータルの評価益も大きく減少しました。先週のこの場で「どうも雲行きが怪しい」と書きましたが、残念ながらその懸念は当たってしまいました。
しかし今年はこれまでに元本ベースで30%超の持ち株を利益確定していたため被害を低減させることができました。これは不幸中の幸い。
長期投資だからと言っても、「含み益は所詮まぼろしであることを忘れてはいけない」とあらためて感じた一週間でした。
今後の展開
さてこれから大切なのは「この後どのように相場と向き合っていくか」です。
私は今週は新たな「買い」は行っていません。やはりどうも今回の下げについては胸騒ぎを感じているためです。
私の胸騒ぎの要因になっていることを以下にまとめます。
逆イールドの発生
米国債券市場では2018年12月3日に2年債と5年債の利回りが逆転し、また2019年8月14日に2年債と10年債の利回りが逆転する「逆イールド」が発生しました。
米国は1980年以降に5回景気後退を経験しており、その全てにおいて景気後退の直前(1~2年前)に逆イールドが発生しています。
「今は金融緩和があるから過去とは状況が違う」との見方もあるようですが、これまで「景気後退との関連性が100%だった事実」を無視はできないように思います。
経済指標の悪化
また各種経済指標が悪化しています。ドイツ・日本のGDPなど代表的な指標をはじめ、いくつかの指標にジワリジワリと悪い数字が散見されるようになってきました。
コロナウイルスの蔓延
そしてやはり景気後退の確率を一気に上昇させていると思うのは、コロナウイルスです。
日本でも観光客の減少、飛行機の減便、中国との物流の停滞・・・など、経済活動への影響が表れ始めました。
もし今後世界でコロナウイルスが蔓延するようであれば、経済への更なる影響は必至です。
これからの投資行動について
先週も書いたことですが、経済の悪化は少し遅れて確認されるもの。
コロナウイルスについては、まだこれから状況が悪化する可能性が示唆されている状況なので、株価の回復には少し時間が掛かると見ています。
あれほど好調だった米国市場が今週なぜ突然「窓を開けての大暴落」をしたのか。それはすなわち「約10年ぶりの景気後退」が意識されたからに他ならない訳で、これから悪いニュースが出てくるであろう今は「待ちのターン」だと見ています。
昨年までの相場は「下落したらすぐに買った者の勝ち」というような印象の相場でしたし、私自身も早めの買いを入れていました。しかし今回は少し様子が違うと思います。
相場格言に「売りは早かれ、買いは遅かれ」というものがあります。「株価の暴落は一瞬、上昇はジワジワ」ということを示唆していると思います。今の相場に照らし合わせると「焦って買うな」ということでしょう。
また「慌てる乞食は貰いが少ない」という格言もあります。市場が混乱している今は慌てず騒がず、落ち着いて状況を見極めながら行動しようと思います。
2020年 年間運用状況
2020年 目標値
元本投入目標 3,600,000円
利益目標 +397,200円
現在の投資状況
投資元本の状況
キャピタル 1,716,566円
インカム 299,981円
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(目標差 -1,583,453円)
※短期売買は除く。外国株は買付時の為替レートで集計。
2020年の損益状況
確定損益 28,120円
配当など 3,504円
評価損益 -198,389円
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合計 -166,765円
今週は「SPDR S&P500 ETF(1557)」28口分の分配金 3,391円が入金されました。