世界経済の背景 2018年1月

世界経済の背景を自分なりに分析します。
 

圧倒的に強い米国

AI, IoT, シェールガス・・・どれを取っても、圧倒的に米国が強い。GAFAをはじめとした技術を持ち、シェールガス革命によりエネルギーまで持ち、生産年齢人口もまだプラスを維持している。経済発展の条件が揃っていると言えるのではないか。ちなみに日本の生産年齢人口は既にマイナスに突入している。新興国は成長期待はあるものの、まだまだ不安定な状況。

米国景気はどうか

米国景気の拡大はリーマンの谷であった2009年6月から2018年で丸9年を迎える。 景気拡大期は平均5年と言われており、既におよそ倍の年数景気拡大を続けていることになり、景気循環から考えるとそろそろリセッション(景気後退)があってもおかしくは無い。

米国FRB(中央銀行)は既に利上げをスタートしており、景気後退へ備える構えを見せているがトランプ大統領が法人税減税(35%⇒20%) など財政出動を行なったため(2017.12成立)、リセッションはもう少し先になりそうという意見が大勢のよう。

一方でこの時点での財政出動は、高速走行している車で更にアクセルを踏み込む行為と見ることもでき、万が一バブルのような状況となるようであれば、投資は慎重姿勢を強めるべき。 また金利上昇は今後住宅や自動車市場などへジワジワ効いてくると思われるため、経済拡大一辺倒とはいかないことを意識しておく。

日本の景気はどうか

足もとの日本を見ると、東京五輪に向けて建設ラッシュ+米国景気に支えられて、もう1~2年は良いと見るが、その後は分からない。 また日本市場はあくまで米国の金魚の糞であり、米国が崩れればどちみち共倒れすることを意識しておくことが大事。 2019年秋の消費税増税はおそらく景気の冷や水となり、影響の大小は分からないが景気悪化を招くと考える。