今日は時間が取れたので久しぶりに投資信託を比較してみました。
比較対象ファンド
今回の比較対象は以下の5ファンドです。SBI証券の販売件数人気ランキング(月間)から、私が気になる5ファンドを選択して比較してみました。
- SBI・バンガード・S&P500
- ひふみプラス
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・全米株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
信託報酬・純資産の比較
まずは信託報酬と純資産の比較です。一覧表にまとめました。
ひふみプラスはアクティブファンドであるため信託報酬が高く設定されています。もちろん信託報酬が高くても、インデックスファンドとの信託報酬の差を上回るパフォーマンスが出ていれば良い訳ですが、信託報酬の差は長期で見ると大きな差になってきますので、長い目で見て評価する必要があります。
純資産はeMAXIS Slim新興国が少し他のファンドと比較すると小さいようですがそれでも566億円もあります。一般的に繰上償還の危険水準とも言われる10億円程度からは程遠く、どのファンドもその点は全く心配の無い純資産水準です。
パフォーマンス比較
さて肝心のパフォーマンス比較ですが、条件を揃えて比較するため5ファンドの中で最も新しいファンドである「SBI・バンガード・S&P500」の設定日 2019年9月26日の各ファンドの基準値を100として、2021年3月5日までの期間を比較してみました。
この期間は昨年のコロナショック~金融緩和 ⇒ 株式指数が最高値更新…という期間となっており、株価の変動が非常に大きい期間であったため結果に注目です。
人気 5ファンドのパフォーマンス比較結果
比較グラフ
パフォーマンスの比較結果は上のグラフのようになりました。
この期間で最もパフォーマンスが良かったのはeMAXIS Slim 新興国、最もパフォーマンスが悪かったのはeMAXIS Slim 全世界(オールカントリー)となりました。
1年半ほどの短期間での比較であるためこれだけでは投信選択を行う判断材料にはなりませんが、それなりに各ファンドの特徴が出ていて面白い結果となりました。
比較表
各ファンドのパフォーマンスを数値で比較した表が以下のものになります。
まず私が目を引いたのは「ひふみプラス」です。現在値はこの5ファンドの中で3位のパフォーマンスですが、昨年のコロナショック時の最安値は5ファンドの中でダントツに優秀な結果でした。
ファンドのレポートまでは読んでいないので私の想像になりますが、おそらく「ひふみ」はリスクを勘案して株式の保有比率を下げる運用を行っているため、ただフルインベストするだけの他の4ファンドと比較して下落時のパフォーマンスが高かったのではないかと思われます。
またひふみは日本株の配分比率が高いことから、ひふみの成績が良いということはすなわち相対的に日本株のパフォーマンスが高くなっていることの裏付けでもあります。
昨年投資の神様バフェットさんが「日本株を買付した」というニュースがありましたが、足元は日本株が見直されてきているのだと思います。
VOOとVTIのパフォーマンスに差が
別の視点としては「SBI・バンガード・S&P500」と「楽天・全米株式」のパフォーマンスに明確な差があったことが意外でした。
本家のVOOとVTIの過去1年のパフォーマンスを比較してみても、やはりパフォーマンスに差が出ているようです。
私はVOOとVTIの違いは「中小型株が入っている(VTI)か、入っていない(VOO)か」という認識ぐらいしか持っていなくて、パフォーマンスにはそれほど大きな差は出ないと思っていたのですが、足元ではまあまあのパフォーマンス差が出ているようです。
今日は要因調査をするまでの時間は取れないのでここではスルーしますが、ちょっと気になりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。投資信託はたまに比較すると新しい発見もあって楽しいです。今後も機を見て、自分が気になるファンドを比較していこうと思います。
ご拝読ありがとうございました。