2019年11月第1週の相場テクニカル分析です。
前週比
株式市場は米中貿易協議の進展期待やFOMCによる米国利下げなどが好感され日米共に堅調でした。
S&P500
S&P500は史上最高値を更新。米国企業決算が概ね一巡しましたが、心配されていた米中貿易摩擦の影響はそれほど大きくなく、株価の重しにはならなかったようです。
S&P500は10月に前月比で約2%上昇し、史上最高値を更新しました。株式市場は米中貿易摩擦・英国ブレグジット・米企業決算などのビッグイベントを今のところ大きな問題なく通過しました。このまま年末へ向けて堅調に推移するのでしょうか。
米ドル/円
ドル円はFOMCの直後に一時109円を回復する場面がありましたが、その後下落。チャート上では綺麗に200日移動平均線に跳ね返された形状になりました。
日経平均
チャート
日経平均は続伸して年初来高値を更新。取引時間中に一時23,000円を付ける場面もありました。
日本市場の注意点は、決算のピークがこれからだという点です。11月第2週と第3週で約2,000社の決算発表が控えています。
PER(株価収益率)
日経平均PERは12.95倍。EPSはほぼ横ばいで株価の上昇によりPERが上昇しています。13倍が目前です。
私の記録によると直前で日経PERが13倍以上だったのは2018年10月22日。1年以上も13倍以下で推移しています。
日本市場も米国市場と同様に難なく決算ピークを通過し、年末ラリーとなれば良いのですが。
今週の主な予定
- 11月3日 日本/祝日(振替休日)
- 11月5日 米国/10月ISM非製造業景気指数