2019年3月第3週の相場テクニカル分析です。
目次
NYダウ
チャート
NYダウの先週 3/8(金)の終値は 25,450ドルで、前週の終値から-466ドルとなっています。株価は75・100・200日移動平均線よりも上で推移していますが、各平均線はほぼ横向きであり、力強さは感じられません。
ダウは昨年末の急落からV字底を作って急回復していましたが、2週間の保ち合いを経て、一旦の調整となりました。
やはり26,000ドルの壁はそんなに簡単に抜けることはできませんでした。米中貿易協議の進展待ちという感じでしょうか。
PER(株価収益率)
NYダウのPERは前週の 18.11から0.46ポイント低下し、17.71倍です。昨年からの下落し続けています。
米国企業に対する増益への期待が剥落してきていることを示唆しているように思います。
上海総合
今週は上海総合指数も見てみます。
上海総合指数は急上昇しており、年初の安値から 2カ月ほどで 28%以上も上昇しています。上海総合指数は昨年1年間下落し続けましたが、一旦は底打ちしたと見て良さそうです。
上海総合指数の上昇がもし中国経済の先行きを示唆しているのであれば、時間差を置いて日本企業においても年後半から来年に掛けて明るい見通しが出てくるかも知れません。そう期待したいところです。
日経平均株価
チャート
日経平均株価の先週 3/8(金)の終値は 21,026 円で、前週の終値から-577円となりました。年初の安値から2,000円強回復してきましたが、3月のメジャーSQが終了し、上昇一服となりました。
株価は200日移動平均線を上回ることができず100日線も割り込み、75日線近辺まで下がってしまいました。各平均線は若干下向きになってきています。
このまま75日移動平均線の下で価格が推移することになれば、本格的に下落トレンド入りになるかも知れません。
相場の雰囲気としては何となく2015年に発生したチャイナショックの時と同じような雰囲気を感じます。
下図はチャイナショック後の2015年8月~2016年12月のチャートです。2016年は下落→保ち合いとなり、1年を通じて軟調な株価となりました。
株価はいよいよ3月の企業決算を織り込んでいく段階に入ってきていると思われます。日本企業の業績次第では軟調な相場になる可能性がありますので、注意力を高めていきたいと思います。
PER(株価収益率)
日経平均株価のPERは 12.26倍です。前週から -0.10ポイントとなりました。
ドル円
チャート
52週間値幅
ドル円の先週 3/8(金)の終値は 1ドル111.17円で、前週の終値から 0.76円の円高ドル安となりました。
今週の予定
- 12日(火) 英国EU離脱合意内容の是非を問う採決(下院)
- 15日(金) 日銀金融政策決定会合(2日目)・黒田総裁会見
直近の大型イベント
- 29日(金) ブレグジット離脱期限
- 3月下旬 米中首脳会議?