2019年4月第5週の相場テクニカル分析です。
NYダウ平均
NYダウの 4/26(金) の終値は 26543.33ドルで、前週(4/18)から -16.21ドルとなりました。
NYダウ史上最高値 26951.81ドルまで 408.48ドルまで迫っていますが、26,500ドル近辺で上値が重たくなっています。
NYダウ構成銘柄のスリーエムが発表した1-3月期決算が市場予想を大きく下回った事や、インテル・キャタピラーが発表した今期業績の見通し悪化を受けて、株価が下落した影響が出ています。
一方でS&P500は終値ベースで史上最高値を更新、NASDAQは取引時間中と終値ベースどちらも史上最高値を更新しています。
米国は4/26 に1-3月期のGDP速報値が発表され、市場予想の2.0%に対し発表値は3.2%と予想を上回る結果となったことで、市場全体は好調に推移しています。
日経平均
チャート
日経平均株価 4/26(金)の終値は 22258.73円で、前週から +58.17円となりました。
日経平均株価は22,000円と200日移動平均線の壁を突破したものの、その後2週間の保ち合いとなっています。レンジは22,058円-22,362円で、300円ほどの小さな値幅の中での値動きになっています。
日本市場は10連休を控えていたことと、これから決算発表ラッシュを控えていることから、非常に動きにくい2週間であったものと思われます。
日本市場は5月7日~15日の7営業日で2,584社の決算発表が行われる予定です。いよいよ山場を迎えますね。
PER(株価収益率)
緑色の帯は PER12-16倍の範囲を示します。
日経平均株価のPERは 12.63で、前週から+0.10となりました。5月の決算発表ラッシュにより、予想PERは今後大きく変動する可能性がありますので注意していきたいです。
米ドル/円
米ドル/円の 4/26(金)終値は 111.58円で、前週から -0.36円となりました。
米ドル/円は連休を前にして112円上抜けをトライしましたが、突破失敗となりました。
一方で下値については上向きの75日移動平均線、111円近辺のサポートゾーンなどがあり、テクニカル的には111円-112円の狭いレンジが意識されそうです。
他方、日本は大型連休を迎えており、今年1月3日に発生した「薄商いを狙ったフラッシュクラッシュ」が発生するのではないかとニュースなどで取り上げられています。
ただまあこれは私の個人的な感想ですが、こういうタイプの(フラッシュクラッシュのような)異常な出来事は皆が無警戒であるから発生するのであって、ニュースで取り上げられている時点で、発生確率がかなり低くなっているのでは・・・という気がします。
今週の主な予定
- 4/27(土)~5/6(月) 日本 大型連休
- 5/1(水) 日本 改元(令和)
- 米国 FOMC
- 各国市場 休場(メーデー)
- 5/3(金) 米国 雇用統計発表
その他、トランプ大統領が近く米中首脳会談の開催を計画しているとの報道があります。米中首脳会談は世界が注目しているイベントですので、相場にも何らかの動きが出てくるかも知れません。