2019年7月第1週の相場テクニカル分析です。
前週比
7月第1週の株式相場は米中貿易協議の再開が好感され、日米ともに上昇。また米ドル/円は前週比で55銭の円安となりました。
S&P500
7月に入りS&P500指数は抵抗帯だった2950ポイントのゾーンを上抜けし、史上最高値を更新しました。高値は2995.84ポイント、終値は2990.41ポイントです。
S&P500は史上最高値を更新したものの、心理的節目の3000ポイントが控えており、この先の展開はなかなか見通し難いです。
7月中旬以降は米国企業の4-6月期決算発表、また7月31日にはFOMCが控えています。7月は材料に事欠かない1ヶ月になりそうです。
米ドル/円
金曜日に発表された米国の雇用統計において、市場予想を上回る良好な統計結果が公表されたため、利下げ期待が若干後退して円安に振れました。
先週そろそろ反転水準では…と見解を述べましたが、6/25の安値 106.78円は一旦の安値となりそうです。
シカゴIMM非商業(投機)ポジションは、米国独立記念日の影響で8日(月曜日)の発表です。
日経平均
チャート
日経平均は1月中旬以降の約半年間、上下約2,000円のボックス相場で推移しており、各移動平均線が21,500円近辺に集まってきています。
米中貿易協議再開のニュースを受け、日経平均株価は75日・100日・200日移動平均線を上回ってきましたが、節目の22,000円やボックス上限の22,362円近辺を簡単に上抜けていくようにも思えず、上値が重たい状況が続くのではないかと見ています。
PER(株価収益率)
日経平均PERは12.19倍です。久しぶりに1週間を通じて12倍を上回って推移しました。
7/5時点の日経平均EPSは 1,783.95であり、PER13倍で計算すると日経平均株価は23,191円になります。テクニカル的にはまだまだ上昇余地がありそうなのですが、なかなか株価は上昇しません。投資家が日本企業の今期業績に疑いを持っていることの表れだと思います。
今週の主な予定
- 7月10日・11日 米国/パウエルFRB議長 議会証言