2019年7月第2週の相場テクニカル分析です。
前週比
S&P500は史上最高値を更新。最高値は3013.92ポイントで、ほぼ高値引けで週末を迎えました。
一方で日経平均はまたも置いてけぼりで停滞中。ほぼ横ばいでの推移です。
※今週はいつも利用しているマネックス証券のチャートがメンテナンスで利用できないため、SBI証券のチャートソフト「HYPER SBI」の画像を利用しています。
S&P500
S&P500は史上最高値を更新。節目の3000ポイントでもう少しグズつくかと思っていましたが、あっさりと突破しました。
チャートは上昇トレンドの形状。移動平均線は上から75日→100日→200日線となっており、相場の強さを表しています。
以下はNYダウのチャートです。
NYダウも史上最高値を更新し、また節目の27,000ドルをあっさり突破しています。最高値は 27,333.79ドルです。
米国市場は7月末のFOMCにおいて「利下げが実施される」との予測から株価が上昇しているようです。
「金融緩和」が市場へ与える影響の大きさをあらためて感じます。
米ドル/円
米ドル/円は、一時109円目前の108.98円を付ける場面がありましたが、結局108円割れの107.89円で週末を迎えました。
チャートは下降トレンドの形状になってきています。
7/9時点のシカゴIMM非商業(投機)ポジションは、ショートポジションが若干増加し、ロング-ショートは差し引き-3,651枚。投機筋のポジションはほぼフラットです。
日経平均
チャート
日経平均はほぼ横ばいでの推移。米国株と一緒には上昇できませんでした。
7月第2週は日本株のETF決算日が集中しており、分配金支払いのためにポジション解消が大きく発生するとの話もあります。
ETF分配金で6289億円の換金売りとの試算、薄商い下で影響大
(Bloomberg)
影響の度合いまでは分かりませんが…。
PER(株価収益率)
日経平均PERは12.12倍で、横ばいでの推移です。
今週は信用評価率を見てみます。
信用評価率とは、信用買いをしている投資家の損益割合を表す指標です。
一般的には信用評価率が-10%を割り込むと追証が発生する「急落・暴落局面」と言われており、-15%~-20%は「株価の底入れ水準」と言われています。
今年日本株はずっと-10%以下で推移しています。しかし特に急落・暴落局面だという感じはしません。
信用買い残が横ばいで推移している状況を勘案すると、「日本株が不人気」で海外投資家などから新規の資金が流入しておらず、昨年末のクリスマスショックの含み損を引きずっているだけにも見えます。
今年に関しては信用評価率はあまりあてにならないような気がします。(個人の見解です。)
今週の主な予定
- 7月15日 中国/4-6月期 GDP 発表
- 7月16日 米国/小売売上高 発表
※投資判断は自己責任にてお願いします。