2019年8月第5週の相場テクニカル分析です。
前週比
米国株式市場は前週金曜日の下落分を全て取り戻して上昇、日経平均は横ばいとなりました。また米ドル円は上昇、日経平均PERはEPSの低下により若干上昇しました。
S&P500
S&P500指数は 2926.46ポイントで引けています。
S&P500は概ね2850-2950ポイントのゾーンで保ち合いとなっており、現在値は保ち合い上限付近です。
米国は本日、対中関税第4弾を発動しました。消費財を中心に3000品目以上に15%の関税を追加するため、家計への影響力が大きいとされています。
前週に米国の追加制裁発表で一時下落した株式相場は、下落前の価格まで値を戻している状況。先週一週間で対中関税第4弾の影響をどこまで織り込んでいるのかが注目点です。
相場関係者が夏休みから帰ってくる9月。激しくなる米中貿易戦争に大きく影響を受けて上下しそうな雰囲気です。
米ドル/円
ドル円は106円台まで値を戻して推移中。
8/27時点のIMM非商業ポジションは、33,607枚の買いポジション超過となっています。米国利下げを見込んで円買いポジションが増加していることが伺えます。
日経平均
チャート
日経平均株価は下落しても20,000円を割り込むことなく推移しています。
概ね 20,100-20,750円の狭いレンジでの保ち合いになっています。
夏休み相場で出来高が少ない中、日銀が買い支えているとの市場関係者の話があります。
9月に入って夏休み相場が終わり、出来高が増加してきたらどのような動きになるでしょうか。
日本は「米中貿易摩擦の影響」「米国利下げによる円高の影響」「消費税増税」という三重苦を抱えて秋相場へ向かっていきます。
PER(株価収益率)
今週の主な予定
- 9月2日 米国/祝日(勤労感謝の日)
- 9月3日 米国/8月ISM製造業景況指数
- 9月6日 米国/8月雇用統計