2019年9月第1週の相場テクニカル分析です。
前週比
9月第1週の相場は、4日に香港の「逃亡犯条例改正案 撤回 」、5日に「米中貿易協議再開」というポジティブニュースを受けて上昇しました。
また6日には米国で雇用統計の発表がありましたが、反応はほとんどありませんでした。現在の市場の関心事は「米中貿易戦争」と「米国利下げ」だということでしょう。
S&P500
S&P500は1ヶ月保ち合っていた 2800-2950 のゾーンを上抜けしました。8月に入ると同時に下落し、9月に入ると同時に上昇。やはり8月は夏休み相場だったのでしょうか。
明確に75日・100日移動平均線の上推移となったことはテクニカル的にはプラスだと思いますが、上には史上最高値 3027.98ポイントが待ち受けています。
現在値は 2978.71ポイント。史上最高値まで 49.27ポイントです。簡単に突破できるゾーンには思えないのですが、どうでしょうか。
米ドル/円
ドル円は過去2年のレンジ下限である104円中盤で下げ止まり、反転しました。
しかし日足チャートは綺麗な下降トレンド。上値は重そうです。目先は75日線の107円中盤が抵抗になりそう。
ドル円は過去2年間、104円中盤-114円中盤の狭いレンジで保ち合っています。
しかし「米国利下げ」により状況は変わりつつあり、このレンジ内に収まるという保証はありません。
日経平均
チャート
日経平均株価も香港と米中のニュースにより上昇。100日・200日線にぶつかっています。力強く上抜けてほしいところですが、悲しいかな自力で上昇する力は感じられません。海外情勢次第のように思います。
国内ニュースで株価が上昇する可能性としては、日銀の「マイナス金利深掘り」です。個人的には急激な円高にならない限り、日銀は動かないと読んでいます。海の向こうから某大統領が睨んでおりますので。
今月の日銀金融政策決定会合は9月18・19日。(19日に政策発表)
直前の9月17・18日に米FOMCが開催(日本時間19日3:00に政策発表)されるので、日銀金融政策決定会合はFOMCの結果を受けての判断となります。FOMCの結果次第では、日銀が動く可能性もあるかも知れません。
また今週は年4回のメジャーSQ週です。先物オプションの決済が行われる特別な週です。メジャーSQ週は予想に反して株価が上下に大きく振れますので注意が必要です。
PER(株価収益率)
日経平均PERは11.94。もう少しで12倍のところまで回復しています。
今週の主な予定
- 9月9日 日本/4-6月期GDP改定値
- 9月12日 EU/ECB理事会
米国/8月消費者物価指数(CPI) - 9月13日 日本/メジャーSQ
米国/8月小売売上高