2019年9月第3週の相場テクニカル分析です。
前週比
FOMCによる利下げ発表に注目が集まった9月第3週。結果は市場予想通りの0.25%の利下げとなり、大きな変動はありませんでした。
S&P500
S&P500は史上最高値 3027.98ポイントを試しにいきましたが、高値更新とはなりませんでした。流石に一旦停止ゾーンのようです。
金曜日に米中貿易交渉の不安要素(中国代表団の米国農家視察キャンセル)がニュースになると、一気に売られる場面がありました。FOMCを通過し、次の市場の関心は米中貿易交渉に移ったようです。
泥沼化している米中貿易戦争ですが、10月初旬に予定されている閣僚級貿易交渉の行方次第で株価は上下しそうです。
またそろそろ英国のEU離脱期限が近づいています。現在の離脱期限は10月31日となっています。
英国議会はEU離脱延期法を可決していますが、そもそもEUと離脱延期の合意はできておらず、またジョンソン英首相は離脱強硬派と言われており、EUとの交渉が上手く進むのかは不透明な情勢です。
来月は政治リスクが市場を動かす1ヶ月になりそうな雰囲気です。
米ドル/円
前週まで上昇を続けていたドル円ですが、100日移動平均線で一旦停止中です。
先週も記載しましたが、ドル円はここのところ米国10年国債金利の動きに影響を強く受けているようです。
シカゴIMM非商業(投機)ポジションを見ると、円ロングポジションがここ数年としては高いポジションで推移しています。需給だけを考えると円安方向に行きそうなのですが、チャート形状は下降トレンド。
最近はトランプさんが利下げを叫んでいる間はこの状況は解消しないかも知れないような気がしてきました。
日経平均
チャート
日経平均株価はここのところ絶好調。しかし上値は4月の高値 22,362.92円が意識されそうです。個人的には簡単に抜けるのは難しいように思いますがどうでしょうか。
9月26日が権利月最終売買日です。配当権利落ちとなった後の値動きに注目しています。
PER(株価収益率)
日経平均PERは 12.54倍。株価が上昇し、若干PERも上昇しました。
今週の主な予定
- 9月26日 米国/4-6月期GDP確定値
- 9月27日 米国/8月個人消費支出