2019年9月第4週の相場テクニカル分析です。
前週比
9月第4週は「米・民主党によるトランプ大統領の弾劾調査開始」や「米政権による中国企業の米株式市場からの排除検討」などのニュースが報じられ、株価は若干軟調に推移しました。
S&P500
S&P500 は9月に入り史上最高値の更新を伺う上昇を見せましたが、一気に高値を更新することは無く、一旦は息切れ状態となっています。
現在は75日移動平均線まで下落しており、ここで踏みとどまれるかどうかがポイントになりそうです。
9月のレンジは 2945.53 – 3021.99 で、76.46ポイントの狭い範囲で上下しています。
「史上最高値を更新していく程の自信は無く、かと言って悲観的になる程の状況ではない。」という微妙な市場心理が感じ取れるチャートだと思います。
このあと株価を動かすのは「米中貿易交渉」と「イギリスのEU離脱問題」の行方次第だと見ています。また「トランプ大統領の弾劾調査」については現時点では株式相場の材料となるか微妙な感じですね。
米ドル/円
ドル円は前週に100日移動平均線近辺で押し戻され、一時106.96円まで下落しましたが心理的節目の107円がサポートとなり、再び100日線近辺まで上昇しています。
日本は10月1日から消費税が増税されます。この週末は多くのお店で駆け込み需要があったのでは無いでしょうか。外出先でいくつかの店の前を通りましたが、ドラッグストアやスーパーの駐車場はどこも満車。大量の買い物をしている客の姿を見受けました。
いつも我が家の車をメンテナンスしてくれている自動車屋さんの話では駆け込み需要で「今年の春ぐらいから受注が盛り上がっていた」との話が聞こえ、自転車屋さんに行けば、駆け込み需要で自転車の在庫が減少しているとのこと。
私の憶測ですが、これはおそらくいくらかの反動が出るでしょうね。駆け込み需要対策の「キャッシュレスのポイント還元」は年配の方にはあまり響かない政策のように思いますし。
景気悪化の一因にならなければ良いのですが…。
日本は、世界から見ればECBとFRBが利下げに踏み切っているタイミングで増税をする「謎国」です。駆け込み需要の反動で経済が停滞すれば、一時的には円安方向かも知れませんね。(個人の見解です。)
日経平均
チャート
日経平均株価は27日に配当落ちが約160円あり、下落となりましたが配当を考慮すれば前週比でほぼ横ばい。
9月に中間決算を迎えた企業の業績発表は11月にピークを迎えますが、日本市場は企業業績を確認する前に海外情勢で株価が動かされそうな気配です。
PER(株価収益率)
PERは前週比でほぼ横ばい。9月中間決算企業の決算発表で今期の業績予想に変更があるかに注目です。
今週の主な予定
- 10月1日 米国/ISM製造業景況指数
- 10月4日 米国/雇用統計